2006年01月30日

NPO文化財保存支援機構月例交流会「古書籍の装幀形態と修理」

1月28日(土)に江戸東京博物館を会場に開催された「古書籍の装幀形態と修理」というテーマの会に参加して来ました。講師と指導は宮内庁書陵部修補係長の吉野敏武氏です。古典籍の修復にあたっている現役の修復家ですが、私的にも勉強のために紙や古典籍の様々な形態のものを収集しています。それらの現物をトランク2杯分も持参して、手にとって見るように薦めてくださいました。

実際、自分の手で触れ、丁をめくってみると話の内容が理解できます。
大和綴じ、粘葉装、胡蝶装、綴葉装など耳にしてはいても実態がなかなか理解できなかったものに納得がいきました。また、これまで謎に近いといわれていた金じょう玉装(きんじょうぎょくそう)などについても仕立て方を解説していただきました。

お話のほかに虫喰い穴のふさぎ方、破損した丁の裏打ちを実演していただきました。

吉野さんの後輩、櫛笥節男氏が今年2月に『宮内庁書陵部 書庫渉猟(ふみくらしょうりょう)‐書写と装訂‐』A5判 240頁 おうふう を刊行なさいます。この時の講演内容はすべてこの本にオールカラーで写真が載っているとのことでした。現在の価格は、定価3990円を特別価格3000円だそうです。まとめて出版社に注文すれば一箇所に郵送してくれるそうです。購入希望の方は堤がまとめますので、1月31日のワークショップの時にでもおっしゃってください。

和漢の古典籍は自分の視点、吉野さんだったら装幀にこだわって古書の展示会などをまめにまわれば500円とか2千円とかで江戸初期の書物も手に入る。とにかく装幀の勉強も修理も実際に自分の手に取り、体験してみなければ分からないよ。というお話に同感。意を強くして帰ってきました。
posted by 麻 at 20:28| Comment(1) | TrackBack(0) | レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
古文書の勉強を始めた老人です。
先日、古書展で、初心者向きの資料と思われる「摂津名所図会」を購入したのですが、量産品の事ゆえ紙の劣化が激しく、表紙は裏・表共に裏打ちが離れ、各ページの角は茶色く変色して、手を触れるとポロポロ崩れて飛散しそうな感じです。
それを食い止める為に、“薄い和紙”と“糊”で補修をしようと考えるのですが、そう言う問題に関して、作業のアドバイスと資材の入手が出来る所を、関西(京阪神地域)でご存知でしたらお教え頂けないでしょうか。
突然の不躾な質問、何卒ご容赦下さい。
Posted by 芥川 泥舟 at 2006年07月31日 10:00
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