2007年10月06日

ハーバード大学の資料保存の部署、ついに訪問!

ハーバード大学ではたらいている日本人司書の方をたよって、9月19日の記事で紹介した、ハーバード大学の資料保存の部署に訪問することができました!
広くて大きい、威圧感のあるワイドナー図書館の地下にラボがあります。部屋に区切られているので全体を見渡すことはできませんが、やはり広いです。もっとも大きな部屋が二つ。一つは資料に直接手を加えて修理する部屋、もう一つは箱作成など、資料を「くるむ」処置をする部屋です。
写真は残念ながら撮れませんでしたがウェブのツアーがあるのでこちらを参照してください。写真だけでなくお仕事の内容についても詳しく書かれています。
http://preserve.harvard.edu/conservation/labtourhcl/labtour01.html
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2007年05月19日

UKL研修:資料保存課の設備

 ケンタッキー大学図書館の資料保存課には、私たちには羨ましい限りの設備が整っていました。写真でご紹介したいと思います。
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2007年04月01日

UKL研修:"The Hub @ WT's" インフォメーション・コモンズとは?

資料保存から話がそれますが、ご容赦を・・

今日はケンタッキー大学の図書館でも新しく設置された、「インフォメーション・コモンズ」や「ラーニング・コモンズ」と呼ばれる、アメリカの大学図書館で今「流行り」の施設・サービスについて紹介していきます。
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2007年03月24日

UKL研修:3月23日 Disaster planningレクチャー、Larkspur Press と洞窟倉庫見学

今日も朝から予定でいっぱいです。
KUでちょっとした講義、それからあとはずっとドライブで、郊外を見学です。続きを読む
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2007年03月23日

UKL研修:3月22日 他の図書館とPress見学、製本実習など

朝から盛りだくさんです。
Design Library、Fine Arts Library、Kings Press、午後は日沖さんによるレクチャーと実習です。続きを読む
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2007年03月22日

UKL研修:3月21日 資料の電子化、アーカイブ・・・

資料保存部門の役割のひとつである、資料の電子化をおこなっている部屋の見学、アーカイブの見学など。続きを読む
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UKL研修:3月20日 Young Library見学と発表・・・

朝、最初のトラブルが発覚。
現金が空港のセキュリティチェックで盗まれた・・!?
とりあえず、気を取り直して大学に向かうしかありません。

午前中はベッキーさんの案内でケンタッキー大学(UK:University of Kentucky)の中央図書館である William T. Young Library の見学。続きを読む
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UKL研修:3月19日 ケンタッキーへの道

NYからケンタッキーへ移動。
直行便がないので朝4時半起きで、デトロイトで乗り継ぎ。続きを読む
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UKL研修:3月18日 Morgan Library and NYPL

NYは数日前の雪が残ってかなり寒い。
この日はMorgan Library と New York Public Library を訪問しました。続きを読む
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2007年03月21日

UKL研修:3月17日 St. Patrick's Day!

17日に日本を発ち、ニューヨークを経てケンタッキー州のレキシントンに来ています。24日まで堤、山本、山田、天野の参加している研修のようすをお知らせしていきます。
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2006年03月01日

アート・ドキュメンテーション学会研究会 資料保存にもカルテが必要参加報告

2月25日(土)に慶應義塾大学三田キャンパスで開催されたタイトルの研究会に参加しました。
持ち帰ったレジュメと参考資料「書物の修復―柳瀬正夢『邯鄲夢枕』についての検証(絵画修復報告6」は回覧中です。

二つの発表のうち、報告2:図書資料・貴重書のためのカルテと実践 「高垣文庫における保存計画と保存カルテ」岡本幸治氏(アトリエ・ド・クレ)、芳川典子氏(成城大学メディアネットワークセンター)について簡単に内容を報告します。

成城大学経済研究所所蔵の高垣文庫中の洋書貴重書1000冊について一点、一点、製本や見返しの様式、劣化の状態、修復すべきかどうかなどを記入するカルテを作成した経験の報告でした。
カルテ作成の動機は当時経済研究所の図書室職員であった芳川さんが高垣文庫の内容を把握したいと考え、調査票のモデルを一ツ橋大学の社会科学西洋古典資料センターに求めたことがきっかけで、その関係者である岡本さんと共同でカルテのフォーマット作成から始めた。というものです。

岡本さんは製本家であるところから、本の傷みは西洋の製本様式に関係がありそうだ。という観点から製本様式などをカルテに記入しておくことに決定。現時点で破損していないものでも、製本様式などから破損の予測が立てられる。ひいてはカルテ作成は予防的資料保存になる。また、将来的に保存のための予算要求の際などの資料として役立てることが出来る。というお話でした。

大学図書館の事例でもあり、興味深く聞いてきました。しかし、芳川さんは現在は異動で高垣文庫の保存や管理を業務として行う立場には居ない。ということです。芳川さんと岡本さんの調査や業務への反映は継続されず、中断したままに置かれる可能性があるとのお話もあり、資料の保存というテーマでの図書館における位置づけはまだまだの感があると思わざるを得ません。

話は変わりますが、以前京大の図書館職員だった児玉さんはこの学会のメンバーで受付をしていらっしゃいました。お元気そうでした。
posted by 麻 at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月22日

京都大学『マリア十五玄義図』修復記念特別公開展と講演会

報告が遅くなりましたが、、、
2月11日(土)に、こちらでも紹介された修復記念特別公開『マリア十五玄義図』展
に足を運び、修復記念特別講演会を拝聴しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_event/buhin/060201.htm

<講演会は>
 林温氏(慶応義塾大学教授)「日本絵画史から見た『聖母子十五玄義図』」
 岡岩太郎氏(岡墨光堂取締役社長)「『聖母子十五玄義図』の修復」
の2本立てでした。

林氏からは、「マリア十五玄義図」の各部の図像の説明とともに、この図が
西洋画の技法を学んだ日本人の手によるであろうこと等のお話がありました。
次に、この図の修復を手がけた岡墨光堂の岡氏からお話がありました。約2年
にわたる事前調査の後、平成16年7月から約9ヶ月間修復作業が行なわれた
そうです。図にどのような損傷があるかの確認、紙の材質・絵画手法・膠着材
等の調査を行ない、それらの調査結果に加えて、資料の歴史的意味(史料価値)
を勘案した上で修理方針・修理仕様を決定したとのこと。詳細はここでは省き
ますが、現在の修復の基本的な考え方として、現状維持の修理を行なうこと、
再修理が可能な修理を行なうこと、また経験や勘のみによって判断するのでは
なく“使える”科学技術は利用すること、修理の記録をとること、などがあ
るとのお話には、図書の修理にも通じるものがあると感じました。

<展示は>
講演会の最後に博物館の方が、展示について「モノ(マリア十五玄義図)がそ
れが使われていた当時の状況を伝えてくれている、そのことを感じてもらえ
れば」とおっしゃっていましたが、まさにそれが感じられる展示でした。当時
の状況とは、「江戸時代の厳しい弾圧をかいくぐって、ひっそりと祈りを捧げ
続けたキリシタン」(パンフレットより)がいたということです。そのことは、
この図が、屋根裏に補強材のように括り付けられた竹筒の中に巻かれた状態で
見つかったこと、表装部分の傷みがはげしいことから何度も出し入れされ巻き
直されたであろうこと、表装の傷んだ部分には単に古文書片を貼るなど素人の
手による修理のあとが見られること、などが物語ってくれています。

展示は2月26日まで。興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
posted by 龍 at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月30日

NPO文化財保存支援機構月例交流会「古書籍の装幀形態と修理」

1月28日(土)に江戸東京博物館を会場に開催された「古書籍の装幀形態と修理」というテーマの会に参加して来ました。講師と指導は宮内庁書陵部修補係長の吉野敏武氏です。古典籍の修復にあたっている現役の修復家ですが、私的にも勉強のために紙や古典籍の様々な形態のものを収集しています。それらの現物をトランク2杯分も持参して、手にとって見るように薦めてくださいました。

実際、自分の手で触れ、丁をめくってみると話の内容が理解できます。
大和綴じ、粘葉装、胡蝶装、綴葉装など耳にしてはいても実態がなかなか理解できなかったものに納得がいきました。また、これまで謎に近いといわれていた金じょう玉装(きんじょうぎょくそう)などについても仕立て方を解説していただきました。

お話のほかに虫喰い穴のふさぎ方、破損した丁の裏打ちを実演していただきました。

吉野さんの後輩、櫛笥節男氏が今年2月に『宮内庁書陵部 書庫渉猟(ふみくらしょうりょう)‐書写と装訂‐』A5判 240頁 おうふう を刊行なさいます。この時の講演内容はすべてこの本にオールカラーで写真が載っているとのことでした。現在の価格は、定価3990円を特別価格3000円だそうです。まとめて出版社に注文すれば一箇所に郵送してくれるそうです。購入希望の方は堤がまとめますので、1月31日のワークショップの時にでもおっしゃってください。

和漢の古典籍は自分の視点、吉野さんだったら装幀にこだわって古書の展示会などをまめにまわれば500円とか2千円とかで江戸初期の書物も手に入る。とにかく装幀の勉強も修理も実際に自分の手に取り、体験してみなければ分からないよ。というお話に同感。意を強くして帰ってきました。
posted by 麻 at 20:28| Comment(1) | TrackBack(0) | レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月17日

インドネシア報告:インドネシア国立公文書館(1)

真空凍結乾燥機 このワークショップの参加者3名を含む8名で、2005/12/26-2006/1/2の日程を中心に、インドネシアを訪問してきました。主な目的は、インドネシア国立公文書館(ANRI:Arsip Nasional Republik Indonesia)において、2004年のインド洋沖地震の津波で被害を受けたアチェ州の土地台帳修復を援助する坂本勇さん(JICA専門家)たちの作業に参加することにありました。
 12/27にANRIを初めて訪れた我々は、まず、長い間水に濡れていた土地台帳を真空凍結乾燥機に入れる作業を見学しました。水分を含んだ冊子は、自然乾燥させてもページが固着して使い物にならなくなる場合があります。食物のフリーズドライなどと同じような原理で、凍結乾燥機に入れた資料からはページの中の水分までが凍結し、さらには蒸発してしまうので、ページも開くようになるとのことです。乾燥機の中で資料が完全に乾燥するには、4日間かかるそうです。この真空凍結乾燥機は奈良の企業の製品で、日本の援助により設置されています。
 乾燥機に入れる前の資料は、津波の後何ヶ月も水にさらされたような状態で、まずはアルコールによって洗浄し、その後はそれ以上の劣化を防ぐため、やはり低温のマグロ倉庫で保管されていました。水の被害に遭った資料の処置として、すぐに乾燥させることを考えがちですが、最近は、まずは冷凍して資料の劣化を抑えるのがよいとされています。
posted by 天 at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする